色無地とは

2019/03/10

きもの用語集

色無地(いろむじ)とは、柄のない黒以外の無地の着物のことを言います。
家紋を入れることで訪問着などや付け下げなどと同様に礼装として着用することもでき、家紋がなければ略礼装や普段着として着用することができるうえ、黒の帯をすることで略式の喪服とすることも出来る便利で用途が幅広いお着物です。

色無地に一つ紋を付ければ正式なお茶会や祝賀会などに着られる略礼装となり、紋なしと比べ格が上がります。
お茶席に着用するときは、紋を付けるのが一般的です。正式な茶会では3つ紋を。息を抜いたお茶会なら「1つ紋」でも「しゃれ紋」でもOKです。
祝いの席には、地紋も亀甲や鶴、扇面のように祝儀向きのものだとさらに良いです。

おめでたい柄の袋帯を合わせれば慶事用としても着用いただけます。
色無地は「お宮参り、七五三」などの子供が主役となるシーンでの着用もお勧めです。
女袴(めばかま)と組み合わせて着用し、卒業式(主に先生)などにも着用いただけます。

三つ紋を付ければ「付け下げ」や「紋の入らない訪問着」よりも格は高くなります。
しかし、三つ紋まで付けてしまうと、本当に着る場所が限られてしまい、気軽に着用することができない、という理由から1つ紋が人気のようです。


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