紋付を着た鳥を見た事ありませんか?

2020/12/13

きものコラム

白鳥やカモなどの冬の渡り鳥がやってくるニュースを聞くと、季節の変化を感じます。

紅葉も終わり冬の到来です。

そんな冬の渡り鳥の中に「紋付鳥(もんつきどり)」という別名を持つ小鳥がいます。

ジョウビタキです。

郊外の庭先や田んぼの近くで見かける野鳥です。







黒い背中に白い斑紋(はんもん)が、紋付に似ていませんか?

まるで黒い紋付の羽織を着ているみたいです。





男性は黒の紋付袴、既婚女性は五つ紋の黒留袖。

五つ紋の付いた黒の着物は、最も格の高い第一礼装です。

江戸時代、冠婚葬祭の時に紋付の着物を用意できない市井の人々は、普段着の上に紋付の黒い羽織を着ることで礼装の代わりにしていたそうです。

オレンジ色の着物に黒の羽織を着ているように見えるジョウビタキは、そんな江戸の人々にとって親近感の感じられる存在だったのかもしれませんね。

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