束ね熨斗(たばねのし)

2022/01/24

きものコラム きものの柄



リボンが風になびくようなドラマティックなデザイン束ね熨斗(たばねのし)
振り袖などに多く用いられるこの柄、リボンのように見えますが、リボンではありません。













振り袖レンタル No.KH048-31031



「熨斗(のし)」は、干してぺたんこに伸ばしたアワビのことです。

熨斗紙 (のしがみ)に描かれる六角形の文様が「熨斗(のし)」です。
ここでは熨斗(のし)を包装しています。
六角形の中に黄色の四角が見えますね。
これが干しアワビ、熨斗(のし)の正体です。









熨斗紙(のしがみ)やご祝儀袋では、アワビを包んだ状態で描きます。
よく見ると、六角形の下の方に、黄色の四角が続いているのが見えるでしょうか。
干しアワビは細長いもののようです。

きものの柄になると細長い干しアワビを束ねた状態で描きます。
それが束ね熨斗(たばねのし)です。
実際の干しアワビはこんなに長くはないのでしょうけれども、そこはデザイン。
日本のデザインはディフォルメの美ですから。

熨斗(のし)は結納品のアイテムのひとつでもあります。
昔からおめでたいものだったのです。
そのため、振り袖などの礼装の柄にも取り入れられてきました。
華やかで格調高いデザインのひとつです。

















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