いにしえの 奈良の都の八重桜 今日九重(ここのえ)に 匂いぬるかな
「九重(ここのえ)」は「宮中」を示す言葉です。
「いにしえ」と「京都」
「奈良」と「京都」
「八重」と「九重」
「奈良」と「京都」
「八重」と「九重」
たくさんの対比が詰め込まれている凝った歌なのに、すっと耳に入ってくる素直さがあり、現代でも人気のある和歌です。
この歌が詠まれた背景を知るとさらに感動が深まります。
この歌が詠まれた背景を知るとさらに感動が深まります。
奈良の八重桜が宮中に献上品として届けられた時に、これをお題に歌を詠みましょうとなったそうなのです。宮中のみやびな遊び心ですね。
指名されたのは、宮中に勤め始めたばかりの女官。
さあ、詠んでみなさいと指されて、では・・・と詠んだのがこの歌だそうです。
さあ、詠んでみなさいと指されて、では・・・と詠んだのがこの歌だそうです。
即興で詠んだ歌がこの歌。
とても力のある歌人だったのですね。
新人の優秀さが伝わる逸話から、この歌に人気があるのかもしれません。
たくさんの桜が描かれた着物を見ると、みやびな都の春を連想させます。
桜と平安絵巻が描かれたこの留袖は和歌の世界に迷い込んだような美しさです。
留袖レンタル / オールシーズン用 / No.0887