柳(やなぎ)の木は春から初夏にかけて葉を広げます。葉が風に揺れる様子は爽やかで目を引きます。
桜が散る頃になると柳の葉が青々と茂ってくるため桜と柳を近くに植えて、春の情景を楽しむ事が多いように感じます。川沿いの桜並木を見ていると、近くに柳の木もありませんか?
古今集にも桜と柳を歌ったものがあります。
みわたせば 柳桜を こきませて 宮こそ春の 錦なりける
桜の花がはらはらと散りかかり、柳の若葉がゆらゆら揺らめく、優美で雅な平安の春を感じます。
柳は春だけでなく、水や橋と共に描かれれば涼し気なイメージ、柳の枝に雪が積もった様が描かれれば寒い冬のイメージを感じさせます。
日本人の生活の近くにある木だからこそ、四季折々の姿がぱっとイメージできるのですね。
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