この鳥は鷹(たか)?鷲(わし)?

2021/08/02

きものコラム

「着物の柄のこの鳥は鷹(たか)ですか?鷲(わし)ですか??」

七五三のお客様からいただくことの多い質問です。
答えは鷹(たか)、五歳のお祝い着に人気の柄のひとつですね。
 
スタッフ一同、迷わずに鷹(たか)とお答えしているのですが、
実は鳥の分類としては、鷹(たか)と鷲(わし)は一緒なんですって。
小さいのが鷹(たか)、大きいのが鷲(わし)、なんだそうです。










と、いうことは、着物の柄だって鷹(たか)でも鷲(わし)でもいいんじゃない??
と思われるかもしれませんね。。。
 
ここからは私の持論なんですが、
「鷹(たか)は小型である」というところが着物の柄になるポイントだと思います。

北海道のオジロワシ、アメリカの国鳥ハクトウワシなど、大型の鷲(わし)は人間が簡単には立ち入れそうにない大自然の中を悠々と飛んでいるイメージがあります。

対して小型の鷹(たか)は、人間の近くに生息しているイメージ。
鷹匠(たかじょう)の腕から飛び立って獲物を捕らえる鷹狩り(たかがり)など、人間と鷹(たか)には昔から関わりがあります。













私も子供のころ・・・まだ昭和の時代の話です・・・山裾の田んぼで小型の鷹(たか)が飛んでいるのを実際に見たことがあります。
体のラインがシャープで、動きも機敏で、あまりのカッコよさに驚いたことを覚えています。

かつては今よりも自然が多く、鷹(たか)は人間の生活圏のすぐそばにいたのではないでしょうか。
近くで見ているからこそ、鷹(たか)の力強さ、雄々しさ、美しさを着物の柄として取り入れるようになったのではないかな、と思うのです。

そう考えながら七五三の着物を見ていると、鷹(たか)は大空や松林の上だけでなく、お城の上や大名行列の上を飛んでいたりします。
昔の日本の風景を想像して、歴史のロマンに浸ってしまいそうですね。
















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