七五三の七歳のお祝いには、結婚式の花嫁のような和風な髪型が伝統的です。
三歳では髪の分量が少ないため難しい髪型ですが、七歳には毛量も頭の大きさもしっかりしてきますから「やってみたい」と思われる親御様も多いのではないでしょうか。
七歳の和風な髪型に使われる髪飾りはいくつかのパーツに分かれています。
頭の後ろには太い紐状の布でできた「かのこ」をふんわりと付けています。
本来は「てがら」と言いますが、かのこ絞りの生地を使うものが一般的なためか、現在では「かのこ」と呼ぶ事が多いようです。
頭の中央には大きな髪飾りを付けます。前差しや櫛を用います。
両サイドには中央よりも少し小さな髪飾りを付けます。かんざしなどを用います。
藤の花をかたどったつまみ細工の飾りがお顔の近くで揺れるのは、和の雰囲気たっぷりですね。
銀色の短冊(たんざく)状の飾りがシャララと揺れるのも華やかです。
銀色の短冊(たんざく)状の飾りはビラカンと言います。「ビラビラかんざし」の略なのだそうです。
キラキラ光って揺れ動く様子が可愛らしさを演出してくれます。
前髪の近くには小さな「かのこ」を付けます。
この小さな「かのこ」は「ちんころ」と言います。
ここまで付ければ、正統派の七五三スタイルの髪型になります。
前、横、後ろ、どこから見ても華やかで写真に映えますよ。
───ワンポイントアドバイス───
着物を着る時には着付けをする前にメイクやヘアセットをします。前開きのお洋服を着ておくとスムーズに着付けに入ることが出来ます。