箱迫(はこせこ)

2021/10/17

きもの用語集

 箱迫(はこせこ)は小さな箱状の小物入れで着物のふところに挟み込みます。




江戸時代の大奥や武家の女性がふところに忍ばせていたもので、身分の高い女性の持ち物でした。そのため贅(ぜい)を凝らした作りになっており、華やかな刺繍や房飾りをつけたり、ビラカン(びらびらかんざしの略称です)を差し込んだり、匂い袋を結び付けてあったりします。

本来、匂い袋は帯に挟んで落とさないようにするストッパーの役割、箱迫(はこせこ)自体も紙やお金を入れたりと機能性がありました。しかし次第に実用性が薄れていき装飾性が強くなりました。

現代では七五三の七歳お祝い着や花嫁衣裳に用いられます。



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