扇(おうぎ)

2022/06/20

きものコラム きものの柄

扇(おうぎ)の柄は、柄のある面を描いていて扇面(せんめん)とも呼ばれます。












扇(おうぎ)にはいろいろな動植物や風景が描かれます。
そのひとつひとつにドラマがあるように感じられませんか?
扇(おうぎ)を散らした柄付けは奥行きのあって美しいですね。

扇(おうぎ)は絵を描いた部分を地紙(じがみ)、骨の部分を扇骨(おうぎぼね)と言います。
着物の柄では、扇(おうぎ)全体を描いたり、地紙(じがみ)だけを描いたりもします。

全体を描く時は扇骨(おうぎぼね)の中心「要(かなめ)」がデザインを引き締めるポイントになります。末広がりの形の中心を描くことでデザインに動きが出てドラマティックな印象になります。
また、「物事や集団の要(かなめ)となる」といった前向きな意味合いも感じさせます。




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地紙(じがみ)だけの場合は中に描かれる柄が印象に残ります。
昔は扇(おうぎ)の地紙(じがみ)を貼り替えて使っていたようです。
昔の人は扇骨(おうぎぼね)のない地紙(じがみ)を見慣れていたことから、着物の柄にも取り入れられていったのでしょう。












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着物も縫い直したり、漆器も塗り直して使ったり、日本の伝統文化はエコですね。
「エコ」「サスティナブル」がものづくりの基本になりつつある現代、昔からの伝統文化はこれまで以上に身近に感じられます。

日本文化を感じさせる扇(おうぎ)の柄。
ぜひご着用ください。

























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