草履の履き方・歩き方

2022/09/23

ワンポイントアドバイス

 普段の生活に靴を履くことが多い現代では、草履をあまり履いたことがない、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
草履を履くと違和感がある、歩きにくいと感じるかたもいらっしゃるかもしれません。
草履は靴とは違ったしくみがあります。
まず、靴は左右の形が違いますが、草履の形は左右同じです。
左右が同じ形なので、右と左を入れ替えて履いても問題ありません。
鼻緒に柄がある場合は、小指側に華やかな柄が来るように履いた方が見栄えが良いですね。

草履の鼻緒は台の中心についています。

足を入れると親指と人差し指の間に鼻緒が来ることになるので、小指側は台からはみ出します。
はみ出すことによって小指の位置が低くなり、足の甲に自然なアーチが生まれます。
草履で歩いている時は、このアーチが台を掴む状態になります。
靴は足を包み込む形になっていますし、ビーチサンダルは足が台に全て乗る形ですので、草履は西洋の履物とは履き方がだいぶ違いますね。


また、草履を履いたときは、かかとが台から少し出た状態になります。


鼻緒と指の股の間に隙間が空きますが、この隙間は歩いているうちに自然に埋まります。
草履の台はかかとが高く、爪先が低くなっているので、歩いているうちに足がゆっくりと前に進んでいって、隙間が埋まっていくのです。
隙間を埋めようと、草履の先を地面にトントンしたくなるかもしれませんが、草履が傷む原因になりますので控えましょう。

普段は履かない草履だと、歩きにくいのではないかと心配される方も多いと思います。
靴と同じように歩こうと思うと歩きにくいですが、鼻緒と指の股の隙間を埋めず、足の甲のアーチで自然に台を掴むようにすれば滑らかに歩けます。
そして、草履は外反母趾の方も楽に歩けるんですよ。
足の甲にアーチが出来て傷みがある部分に力が加わらないこと、靴のように足を覆わないので傷みがある部分が圧迫されないことが理由だと思います。
日本の伝統的な履物である草履は日本人の体のつくりに合った履物なのかもしれませんね。

youtube動画でもご紹介しております。






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