藤(ふじ)

2023/04/27

きものコラム きものの柄

藤(ふじ)の花は着物の柄や家紋にも使われるポピュラーなモチーフです。
七五三の髪飾りにも藤(ふじ)の花が揺れる房飾りが使われます。








藤(ふじ)の花はどうして人気があるのでしょうか。

藤(ふじ)はツル植物で、枝は加工しやすく、籠(かご)を編んだりと生活の道具に使われていました。山に行けば生えているので日本人にとって身近な植物だったことでしょう。
そして藤(ふじ)は繁殖力が強く、他の木の枝に絡みつくようにして枝を伸ばし、大きな花を付けます。滝が流れるようにたくさんの花房をつけた藤(ふじ)は圧倒的な美しさと生命力を感じさせます。
昔のひとはそんな藤(ふじ)の花に「繁栄」といった印象を持ったのかもしれません。

そう考えると、家紋に使われる植物は繁殖力・生命力の強いものが多いように感じます。
「子孫繁栄」を願う気持ちの表れのように思えます。

美しく、強く、しなやかに咲く藤(ふじ)の花は、今も人の心をとらえます。
藤(ふじ)の花を描いた着物もまた、着物を選ぶ心をとらえます。






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