団扇(うちわ)

2024/07/28

きものコラム きものの柄

 




団扇(うちわ)は骨に紙を貼ってあります。この紙の部分だけを着物の模様として描くことがあります。
団扇(うちわ)はあおぐもの、夏の風物詩という印象がありますが、長い歴史の中では夏のものというわけではありません。
古くは古墳時代の絵に登場します。












女性が持っているのが団扇(うちわ)です。
暑い時にあおいで風を起こすために持っているのではありません。
顔を隠したり、掲げたりと、威厳を表すために宗教儀式などに用いていたようです。
団扇(うちわ)は高貴な人が持つ持ち物だったのでしょう。

時代を経て、団扇(うちわ)は風を起こすものとして庶民も使うようになりました。
火を起こすために用いた団扇(うちわ)ですが、今では涼むために風を送る道具として広く親しまれています。

団扇(うちわ)が着物の柄に描かれる時、夏らしさや涼しさだけではない意味が含まれているように感じる事があります。
団扇(うちわ)の歴史を考えると、高貴なイメージがあって着物の柄に使われているのかもしれないと思います。












留袖レンタル / オールシーズン用 / No.1306

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