着物に描かれる和歌の世界「秋」

2024/09/22

きものコラム

 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる


百人一首にも選ばれた古今和歌集の歌です。
古今和歌集の歌は心の動きを素直な言葉で詠んでいるので、現代語の感覚で読んでも分かりやすいものが多いように感じます。
そのためか、言葉に出して詠むと、なんとなく意味が分かって趣を感じます。

秋が来たと視覚的にはまだ感じないけれど、風の音に秋の訪れを感じるという内容ですが、最後の「驚かれぬる」という表現に実感がこもっています。
風の音に驚いて外を見ると、ススキの穂が風に揺れている、「ああ、秋なんだなあ、夏も終わりだなあ」と季節の移ろいを感じることでしょう。

秋の日に、秋を感じる着物をまとうのも素敵ですよ。




留袖レンタル / オールシーズン用 / No.0851

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