日本ではストライプ模様を「筋(すじ)」と言います。細いストライプを「千筋(せんすじ)」、「千筋(せんすじ)」より細いストライプを「万筋(まんすじ)」と言います。
「筋(すじ)を通す」という慣用句は心棒がすっと通ったような真っ直ぐなさまを表しています。古くから筋(すじ)には真っ直ぐといった意味合いがあり、ストライプ模様を筋(すじ)と呼んだのでしょう。
縞柄(しまがら)の「縞(しま)」は「島」に由来します。南蛮貿易で東南アジアの島々から輸入した織物に用いられた柄を「外国の柄」という意味で「島(しま)もの」と呼んでいたそうです。島ものにはストライプ模様のものがあり、長い年月を経て「島(しま)もの」が「縞(しま)もの」に変化し、ストライプ柄を縞(しま)と呼ぶようになったのでしょう。
現代では筋(すじ)という言い方よりも縞(しま)のほうがすぐにストライプ模様を連想します。時代によって呼び方が変わるのは興味深いですね。