尾長鳥(おながどり)の真実

2021/05/13

きものコラム

着物には生き物が多く描かれます。
動物よりも鳥が描かれることが多いですね。
「翼」を持っている鳥は美しくミステリアス。
デザインとして魅力的に感じます。

優美な尾羽を持つ尾長鳥(おながどり)は神秘性をも感じさせる柄です。
尾長鳥(おながどり)とは、どんな鳥なのでしょうか?

日本にいて、「おなが」の名を持つ鳥はこちら。
黒い頭にブルーグレーの体、長い尾羽が上品ですね。








しかし、実はこの鳥、カラス科なんです。
そのため、カラスのような鳴き声をしています。
見たことありませんか?

東京のベッドタウンと呼ばれる街などには、けっこう生息しているんですよ。
ギャーッ、ギャーッ、と、私の家の近所の電柱の上でもよく叫んでいます。
(カラスはカアーと鳴くけどオナガはギャーと鳴く)

あの声をしている鳥を着物の柄として優美な姿に描くだろうか??

と、ずっと疑問に感じていたので、調べてみました。

着物の柄の尾長鳥(おながどり)は、尾羽の長い鳥の総称なんだそうです。
長い尾が美しいキジやヤマドリ、百人一首や七夕のお話にも出てくるカササギ。
そういった鳥たちをひっくるめてデザイン化したものが尾長鳥(おながどり)なのでしょう。

「おなが」で止めてしまうと、カラス科の「オナガ」になり、
「おながどり」まで言うと、総称としての「尾長鳥」になる、
調べてみて納得しました! 
                           


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