茶屋辻(ちゃやつじ)

2021/06/02

きものの柄

 茶屋辻(ちゃやつじ)は水辺の景色や建物を俯瞰(ふかん)の構図で描いた着物の柄です。
茶辻(ちゃつじ)と略す場合もあります。
















もともとは高品質な麻に藍染めを施した染め模様で夏用の着物の柄でした。
茶屋とは茶屋染めのことで糊防染を用いて藍染めで柄を描く技法です。
辻とは麻の単衣(ひとえ)の着物である帷子(かたびら)を指します。
麻素材に藍染めで描かれた水辺の風景は、見て涼しく、着て涼しく、上品で落ち着きがあり、武家の女性に好まれたそうです。後には大奥の女性にも着用されるようになり、格の高いものとされるようになりました。

そのため、本来は麻に染められていたものが、素材に絹したり、藍染め以外の多色の染色技法で表現されるようになり、冬物にも使われる柄となったようです。

花柄の着物に比べるとしっとりとした落ち着きがあり、大人の品格を感じさせます。ご年配の方にもおすすめの柄です。



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