初夏になると、紫色の花が増えてきます。
アヤメにカキツバタ、ハナショウブ。
すっきりと立つ姿が凛々しい印象の花です。
すっきりと立つ姿が凛々しい印象の花です。
この3つの花の違い、分かりにくいんですよね。
お客様に着物の柄を聞かれる時もアヤメと答えるべきか、カキツバタと答えるべきか、悩むことがあります。
というわけで調べてみました。
お客様に着物の柄を聞かれる時もアヤメと答えるべきか、カキツバタと答えるべきか、悩むことがあります。
というわけで調べてみました。
ハナショウブは一番花が大きく、色や形が異なるたくさんの種類があります。
ハナショウブは江戸時代にアヤメを品種改良して作られたものだそうです。
観賞用に改良されたから、いろいろな色や形があるのでしょうね。
最も見分けやすい気がします。
そして、着物の柄にもあまり使われないように感じます。
ハナショウブは江戸時代にアヤメを品種改良して作られたものだそうです。
観賞用に改良されたから、いろいろな色や形があるのでしょうね。
最も見分けやすい気がします。
そして、着物の柄にもあまり使われないように感じます。
アヤメは花びらに網目(あみめ)模様があるそうです。
網目(あみめ)は「交差する」という意味合いで「綾(あや)」とも言い換えられそうです。
アヤメの「アヤ」は「綾(あや)」なのかもしれません。
カキツバタはアヤメに似てますが、網目(あみめ)模様がありません。
網目(あみめ)は「交差する」という意味合いで「綾(あや)」とも言い換えられそうです。
アヤメの「アヤ」は「綾(あや)」なのかもしれません。
カキツバタはアヤメに似てますが、網目(あみめ)模様がありません。
そしてカキツバタは水辺に咲く花なので、着物の柄や絵画になる際は橋と一緒に描かれる事が多いです。
水辺と橋とカキツバタは「八橋(やつはし)」というモチーフ名で呼ばれます。
「八橋(やつはし)」は伊勢物語の「カキツバタの歌」で有名ですね。
唐衣(からころも)
着つつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
旅をしぞ思う
唐衣(からころも)
着つつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
旅をしぞ思う
最初の一文字を繋げて読むと「カキツバタ」
文学的な言葉遊びが宮廷風のみやびな風情です。
この歌を詠んだ場所がカキツバタの群生地で有名な愛知県の八橋だったのだそう。
そのため橋とカキツバタを「八橋(やつはし)」と呼ぶようになったのでしょうね。
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