鱗(うろこ)

2026/06/21

きものの柄

 












正三角形や二等辺三角形を連続して繋げた柄を鱗(うろこ)といいます。

魚やヘビの鱗(うろこ)をイメージさせる柄のため、能や歌舞伎の衣装に用いられます。歌舞伎の娘道成寺(むすめどうじょうじ)に使われる着物の柄として有名です。女の情念が女をヘビに変える様子を、鱗(うろこ)模様の衣装に変えることで表現しています。

恨み、情念といったマイナスのイメージのある鱗(うろこ)の模様ですが、魔除けや厄除けの意味にも使われます。鱗(うろこ)の模様の歴史は古く、土器や古墳の壁画などに鱗(うろこ)が描かれています。死者を悪霊から守る魔除けの模様だったようです。現代でも、亡くなった方を棺(ひつぎ)におさめる際に額(ひたい)に白い三角の布を付けています。古墳時代から続く魔除けの風習ですね。

このことから、厄を寄せ付けないように、鱗(うろこ)の模様の着物を着たり持ち物を身に着けたりするようになったようです。

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